3AIが「冬の鍋」として審議した鍋を、私は「せいろの代わり」に買っていた|ENZO よせしゃぶ鍋を1か月半で10回使った正直レビュー
- 3つのAIは全員この鍋を「冬の寄せ鍋・しゃぶしゃぶの道具」として審議しました。でも私が買った理由は「せいろの代わり」です。前提から食い違っていました。
- 届いて1か月半で約10回。しゃぶしゃぶは2回、寄せ鍋はゼロ。残りは全部、蒸し料理とそうめんです。
- AIが3人がかりで見落としたのは「蒸しプレートがザルになる」こと。そうめんが茹でから盛り付けまで1台で終わります。編集長評価は★5。
INTRO — 3つのAIは、全員「冬の鍋」の話をしていた
2026年6月4日、このブログの特別編R②回で、ひとつの鍋を3つのAIに審議してもらいました。ENZO(燕三)ステンレス よせしゃぶ鍋。新潟県燕三条製の、つなぎ目のないステンレス鍋です。編集部がインスタグラムで見かけて気になり、審議を依頼しました。
結果は3AI全員一致で◎。日本製の信頼性、洗いやすさ、和モダンな見た目。文句のつけようがない、という評価でした。
ただ、いま読み返すと、3人ともある一点で揃っています。
全員が「冬の鍋」の話をしているのです。
ChatGPTは「家族や友人と鍋料理を楽しむ機会が多い家庭に向いています」。Geminiは「冬には本来の卓上鍋として本領を発揮する」。議長のClaudeにいたっては、わざわざこう心配していました。
「鍋専用と思い込んで夏に使わなくなるリスクがある」
そして私は、その審議のあとで実際にこれを買いました。6月の楽天スーパーセールで注文して、届いたのは7月です。
ここから、AIたちの想定と私の生活がズレていきます。
——私がこれを買ったのは、鍋がほしかったからではありませんでした。
OVERVIEW — そもそも、どんな商品?
▲ わが家に届いたセットの中身。左が鍋本体、右が蒸しプレート、奥がドーム型の蓋。これにレシピの紙が付いてきました。
鍋本体はステンレスの一枚板をプレスして作られた、つなぎ目のない鍋です。新潟県燕三条製、日本製。ガス火とIHの両方で使えます。表面には槌目(つちめ)と呼ばれる打ち出し模様が入っていて、これが見た目の印象を決めています。
サイズは22cm・26cm・30cmの3種類。私が選んだのは26cmで、3人家族にはちょうどいい大きさでした。
そしてもうひとつ、この記事の主役になるのが蒸し器です。穴の開いた蒸しプレートと、ドーム型の蓋がセットになっています。
公式にも載っていない重さを、自分で量りました
この蒸し器、楽天の商品ページにもメーカーの公式サイトにも重量が載っていません。載っているのは鍋本体の「約690g」だけです。
気になったので、キッチンスケールで量りました。
▲ 鍋・蒸しプレート・蓋を全部重ねて、1,227g。
※1点ずつ足すと1,228gになり、まとめて量ったときの表示と1gずれます。1g単位のスケールの誤差です。そのまま書いておきます。
3点全部合わせても1.2kg。同じ26cmの土鍋はだいたい3kg前後あるので、半分以下です。この数字が、あとの答え合わせで効いてきます。
WHY — せいろにカビが生えて、捨てました
買った理由を正直に書きます。
私はもともと蒸し料理が好きです。それで竹のせいろを使っていました。野菜も肉も、蒸すと甘くなる。油も使わない。いいことばかりのはずでした。
ただ、手入れが面倒でした。
そして最後は、カビが生えて捨てました。
せいろは、使ったあとにしっかり乾かさないといけません。共働きで、夕食を作って、片づけて、子どもを風呂に入れて、という毎日のなかで、そこまで手が回らなかった。私が悪いと言えばそれまでですが、続かなかったのは事実です。
だから、この鍋を見つけたとき、私が考えていたのは「せいろの代わりになるかもしれない」ということでした。寄せ鍋でもしゃぶしゃぶでもありません。
3AIが「冬の鍋」として審議していたその同じ商品を、私は「洗って乾かすのが面倒じゃない蒸し器」として買ったわけです。
ちなみに、蒸し器が付いてくるセットを選ぶかどうかで値段はかなり変わります。26cmの鍋だけなら3,080円、蒸し器セットなら7,480円(2026年8月24日時点)。私は迷わずセットにしました。そもそも蒸すために買っているからです。
REVIEW — 1か月半で約10回。中身の内訳
7月に届いて、8月下旬までに約10回使いました。1か月半でこの回数なので、週に1回以上は出していることになります。内訳はこうです。
「よせしゃぶ鍋」という名前の鍋を買って、寄せ鍋は一度もしていません。しゃぶしゃぶも2回だけ。夏に買ったのだから当然といえば当然ですが、この内訳こそがこの記事の中身です。
① 蒸し料理:いちばんの働き手
いちばん多いのがこれです。使い方は簡単で、鍋に水を入れて、蒸しプレートを乗せて、具材を並べて、蓋をして火にかけるだけ。
▲ 仕込みの状態。なす・ズッキーニ・肉を交互に立てて、輪になるように並べています。この並べ方はインスタで見たものを真似しました。
この並べ方は私が考えたものではありません。インスタグラムで見たものを、そのまま真似しています。そもそもこの鍋自体、編集部がインスタで見つけてきた商品です。見つけたのもインスタ、使い方を覚えたのもインスタ、ということになります。
真ん中が空くので、そこにクッキングシートを敷いて、ブロッコリーやきのこを入れています。
▲ 蒸し上がり。この日はチーズをかけました。並べた形がそのまま残るので、食卓にそのまま出せます。
この日は、17時52分に火をつけて、18時21分には食べられる状態になっていました。切って並べて火にかけるだけなので、手間としては炒め物より少ないくらいです。
妻の感想は「楽で美味しいね」でした。”美味しい”より先に”楽”が来るあたりが、共働き家庭のリアルだと思います。娘は「きれい」と言いました。並べた野菜の断面が円になっているのが、子どもの目にも面白かったようです。
②【AIが誰も言わなかった】蒸しプレートは、ザルになる
ここがこの記事でいちばん書きたかったところです。
夏なのでそうめんをよく食べます。この鍋でそうめんを作ると、こうなります。
順を追って書きます。まずこの鍋そのものでそうめんを茹でます。茹で上がったら、蒸しプレートを鍋に合わせた状態で、お湯を捨てます。プレートの穴からお湯だけが落ちて、そうめんは残る。つまり、蒸しプレートがザルになります。
▲ この穴が、蒸すときは蒸気を通し、そうめんのときは湯切りのザルになります。
そのまま同じ鍋に冷水を入れて、そうめんを冷やす。最後にプレートの上にそうめんと氷を乗せて、そのまま食卓へ。
ザルもボウルも使いません。洗い物は、この3点だけです。
Geminiは審議のとき「夏には氷を敷き詰めてそうめんや冷麺を盛る器としても使える」と予想していました。盛り付けの器としては当たりです。でも、「蒸しプレートが湯切りのザルになる」ことは、3つのAIの誰も言っていません。商品ページにも書かれていません。
ただし、これは注意もセットです。湯切りのときはミトンが要ります。ここは後の「注意」のところで詳しく書きます。
③【これもAIが言わなかった】蒸している間に、下でスープができている
もうひとつ、使ってみて分かったことがあります。
蒸し料理をした日、下の鍋には水しか入れていませんでした。出汁も調味料も入れていません。
ところが食べ終わったあと、鍋の底に残った汁を味見してみたら、しっかり出汁が出ていました。上で蒸していた肉と野菜の汁が落ちてきていたからです。
▲ 蒸し終わったあと、鍋の底に残っていたもの。水しか入れていないのに、こうなります。
これで春雨スープを作りました。味見をしながら材料を足しましたが、調味料はほとんど入れていません。それくらい味が出ていました。
つまりこの鍋は、上で主菜を作りながら、下で汁物の下ごしらえが進んでいるということになります。コンロひとつ、鍋ひとつで2品です。
この日は写真を撮り忘れました。撮る前に食べてしまったので、正直に書いておきます。
④ しゃぶしゃぶ:2回
本来の用途です。夏でも2回はやりました。議長のClaudeが「夏に使わなくなるリスク」を心配していましたが、わが家では夏でもしゃぶしゃぶのために出しています。
⑤ 寄せ鍋:0回
まだです。冬になったらやります。
CHECK — 3つのAIの予想と、答え合わせ
R②回で3AIが出した評価は全員一致で◎でした。結論としては当たっています。ただ、細かく見ていくと当たり外れがはっきり分かれました。
VS SEIRO — せいろと比べて、どうだったか
私はせいろを使っていて、カビさせて捨てた人間です。だからこの比較は正直に書けます。
味と香りは、せいろに良さがあります。竹の香りがつくのは、せいろにしかできないことです。そこは認めます。
そのうえで、こう思っています。
——共働き夫婦なら、断然、使いやすいほうです。
ステンレスなので、洗ってそのまま拭けば終わりです。乾かす場所も時間も要りません。カビの心配もありません。「今日は疲れたから」で放置しても、翌朝カビていることはない。
せいろを使いこなせる暮らしは、素敵だと思います。でも私にはできませんでした。できなかった人間が次に選ぶものとして、これは正解でした。
VERDICT — 編集長の評価
ただし★5は「危なくない」という意味ではありません。この鍋は全体が熱くなります。次の注意は必ず読んでください。
- 蒸し料理をしたいが、せいろの手入れが続かない
- 共働きで、平日の夕食に時間をかけられない
- 洗い物を減らしたい
- そうめんをよく作る
- 冬は鍋、夏は蒸し物と一年中使いたい
- 竹の香りを求めている(それはせいろにしかできません)
- 土鍋のじっくりした蓄熱が好き
- 小さい子どもが食卓を自由に動き回る(熱くなります)
- すでに同じサイズの鍋と蒸し器を持っている
- 鍋料理をまったくしない一人暮らし
- 鍋全体が熱くなります。取っ手がない構造なので、うっかり手が当たります。私は実際に「熱っ」となりました。運ぶときは必ずミトンを使ってください。説明書にも「ミトン等を使用しヤケドにご注意ください」と書かれています。
- そうめんの湯切りもミトンが要ります。鍋とプレートを押さえながらお湯を捨てる動作なので、素手では無理です。便利な使い方ですが、ここだけは気をつけてください。
- 小さいお子さんがいる家庭は、置き場所に注意。食卓にそのまま出せるのが長所ですが、その分、子どもが触れる位置に熱いものが来ます。説明書にも「幼児に危険がないよう、幼児の手の届かないところで使用・保管してください」とあります。
- 蒸しプレートを乗せる・外すときは、必ず火を消してから。
- お湯が少なくなったら熱湯を足し、空焚きにしないこと。
- 電子レンジでは使えません。
- ごぼう・レンコン・豆などアクの強いものを調理すると、アクがステンレスと反応して黒く変色することがあります。人体には無害です(前述の虹色とは別の現象です)。
- 鍋の中で料理を保存しないこと。
- お手入れではスチールたわし・磨き粉・漂白剤は使わないこと。焦げ付いたら金属でこすらず、お湯に浸して柔らかくしてからスポンジで落とします。
▲ 付属の説明書。私が実際に感じた「熱い」も、メーカーがちゃんと先に書いていました。
※上の注意のうち説明書の記述は、わが家に付属していた蒸し器の取扱説明書に基づきます。鍋本体の説明書は紛失してしまったため、そちらの記載は確認できていません。お手元の説明書もあわせてご確認ください。
WHERE TO BUY — どこで、どれを買えばいいか
この商品は「サイズ」と「蒸し器を付けるか」の組み合わせで、値段がかなり変わります。ここが最初の関門なので、整理しておきます。
蒸し器には3タイプあります。【ベーシック】はシンプルなタイプ、【ガラス蓋】は蓋に窓が付いていて中が見えるタイプ、そして無印の「蒸し器」は、つまみに箸が置ける形でレシピが付いてきます。私が買ったのはこの無印タイプです。
私の考えはこうです。蒸し料理をするつもりがあるなら、迷わず蒸し器付きを選んでください。差額は4,000円ほどですが、この記事に書いたことは全部、蒸し器がないとできません。逆に「冬の鍋だけでいい」なら、鍋のみの3,080円で十分です。
私は2026年6月の楽天スーパーセールで注文しました。届いたのは7月です。
この商品は入荷待ちになることがあります。記事を書いている2026年8月24日時点でも、30cmの鍋は入荷予定、ガラス蓋タイプの26cm・30cmは入荷未定での予約受付になっていました。急ぎの場合は在庫状況をよく確認してください。
鍋本体のスペックは、メーカーの公式ページが正確です。サイズ・容量・重量はここに載っています。



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